白衣の先生
「あ……アカン!!ちょっと、少しはずすわ……。病人置いてきぼりで堪忍な。少し休んでてや」



本当に申し訳なさそうに先生は微笑み、白衣をなびかせながら、颯爽と保健室を出て行った。



『行かないで』



そんな風に言いたくなるくらい、突然不安に襲われた。



先生に、髪を撫でてほしい。



手を握っていてほしい。







抱きしめてほしい……。




好きになったのは、先生。



好きになってはいけない、先生。







だけど、先生も人間……





私が、生徒でなくなったら



付き合えるの……?



付き合ってもいいの……?



告白してもいいの?





ねぇ、教科書には載ってないこと、学ぶのが人生ってことだよね……









先生……



好きです……






そのまま、私は眠りに引き込まれていった……。





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