白衣の先生
「今、美味しい紅茶淹れたるから待っときや。て言っても安い市販やけどな……ハハハ」



先生は、私の頭を一撫ですると、食器棚に近付いた。



そういう行動一つ一つで、私の胸は激しく動き出す。



なんだろう……


先生が大人だから……?

私ばっかりドキドキしているみたいで、ちょっぴり悔しい……。



先生は、誰にでも優しいの?



あんな風に、優しく頭を撫でるの?



誰にでも、紅茶を淹れるの?



なんだか……悔しいよ……


苦しいよ……。




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