白衣の先生
「安藤……?どないしたん?」



息が苦しい……



「過呼吸か?大丈夫や。大丈夫やから……俺が側におるやろ」



先生は素早く、どこからか出した紙袋を私の口に当てた。



「大丈夫や……大丈夫やからな……」



ゆっくりと優しく背中を撫でる手から、暖かさが広がる。



「大丈夫や……そう。ゆっくり深呼吸してみ?そや……ゆっくり。苦しいな……怖いな……せやけど、大丈夫や……」



先生の言葉は、ゆっくりと私に染み込んでくる。



本当に……魔法使いみたい。





先生……


もっともっと……魔法をかけて……。







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