白衣の先生
「ハァ……ハァ……」



呼吸が少しずつ落ち着いてくる。



「大丈夫や」



紙袋を口に当ててくれる先生の手に、そっと触れる。



先生を見上げると、優しく目を細める。



「せん……せ……」



「まだ喋らんでええよ。ゆっくり……な?」



背中を擦る大きな手に、私の胸はじんわりと暖かくなる。



過呼吸になって、こんなに安心したのは初めて。



先生……先生の温もりを感じていたいよ……



こんなことを思う私は、欲張りでしょうか……




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