白衣の先生
「ひろちゃん、なぁに?」
準備室に入るなり、響子は先生に笑顔を向けた。
「んーとね、楽しい時期だからあんまり言いたくないけど、遅刻だけはしないでね。今日のはセーフだけど、他の人も真似して遅刻されちゃうと困るから……。でも、先生も高校生のときは楽しかったし、友達とのお喋りも、授業サボったり、いろんなことが輝いてたけど……ほどほどに……よろしくね」
ひろちゃん……
本当に私たちの事、考えてくれてるんだね。
本当に、すべてが楽しい時間。
休み時間にお菓子を食べたり、お喋りしたり、授業中に手紙交換したり……
キラキラしたかけがえのない時間。
「ありがとうございます」
ひろちゃんにお礼を言いながら、音楽室に戻った。
「景子ちゃん、響子ちゃんおかえり」
同じグループの由梨菜が、クリっとした目を細め微笑んだ。
「怒られちゃったの?」
「ううん。これから気をつけてって」
良かったねと言いながら、由梨菜は楽譜を開いた。
私たちのグループは、5人。
偶然にも5人とも、吹奏楽部経験者。
私と響子は現役部員。
私がトランペット担当、響子が打楽器担当。
3人は中学生までで辞めちゃったけれど、由梨菜が元フルート担当、あとの2人が、金管楽器のカタツムリみたいなホルンと、大きい弦楽器のコントラバス。
楽器はバラバラだけど、響子が編曲をして、なんとか楽譜が出来た。
準備室に入るなり、響子は先生に笑顔を向けた。
「んーとね、楽しい時期だからあんまり言いたくないけど、遅刻だけはしないでね。今日のはセーフだけど、他の人も真似して遅刻されちゃうと困るから……。でも、先生も高校生のときは楽しかったし、友達とのお喋りも、授業サボったり、いろんなことが輝いてたけど……ほどほどに……よろしくね」
ひろちゃん……
本当に私たちの事、考えてくれてるんだね。
本当に、すべてが楽しい時間。
休み時間にお菓子を食べたり、お喋りしたり、授業中に手紙交換したり……
キラキラしたかけがえのない時間。
「ありがとうございます」
ひろちゃんにお礼を言いながら、音楽室に戻った。
「景子ちゃん、響子ちゃんおかえり」
同じグループの由梨菜が、クリっとした目を細め微笑んだ。
「怒られちゃったの?」
「ううん。これから気をつけてって」
良かったねと言いながら、由梨菜は楽譜を開いた。
私たちのグループは、5人。
偶然にも5人とも、吹奏楽部経験者。
私と響子は現役部員。
私がトランペット担当、響子が打楽器担当。
3人は中学生までで辞めちゃったけれど、由梨菜が元フルート担当、あとの2人が、金管楽器のカタツムリみたいなホルンと、大きい弦楽器のコントラバス。
楽器はバラバラだけど、響子が編曲をして、なんとか楽譜が出来た。