白衣の先生
「さ、乗ってください」



紺野先生は、車の鍵を開け、運転席に乗り込んだ。



て、ことはだ……俺は車置いてけっちゅーことやな。



明日は電車で来いっちゅーことか。



「お邪魔しまーす……」



鼻歌を歌う先生の助手席に座った。



そういや……アイツ、なんで後部座席に乗ったんやろ……。



普通、助手席ちゃうん?



それとも、俺を警戒してるん?



「出発進行!!!」



そんな紺野先生を尻目に、俺はそんなことを考えていた。



< 66 / 81 >

この作品をシェア

pagetop