白衣の先生
「さ、今日は飲もう」



忠邦先生に再びグラスを合わせ、ぐいっとビールを口に含む。



「安藤は……要くんに心を開いてるよな」



「そうかな……」



忠邦先生は、ニヤリと笑った。



「保健室から戻って来たあの子は、別人のようだったよ。キラキラした目で、何かを心の中に持ってる」



せやな……



せやけど……



「それは、俺もそう思う。せやけど……あれは、あの子が元から持ってるもんや。キラキラした目で、キラキラした時間を過ごしてる。綺麗なハートの持ち主やからな」



俺がまたビールを口に含むと、忠邦先生は身を乗り出し、俺の関西弁を真似た。



「せやな!!!」



「あの子だけやない。人間みんな、綺麗なハートを持ってる。同じ人間やから、ぶつかり合って支え合って成長していくんや」



「さすが。要くんは、うざいくらい熱いな」



「うざいてなんなん!?」



こうして、男2人だけの夜は更けていった……








〜要side END〜




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