白衣の先生
先生……いつもの関西弁じゃなく、敬語だったけど……やっぱりかっこいい。


先生を見かけるだけで、私の胸は激しく動き出す。


人ごみでだって見つけられる。



先生を思うと、胸が暖かくなる。

先生を思うと、胸が切なくなる。





好きです。



今日は一日頑張れそうな気がする。






私はきゅっと切なく鳴る胸を感じ、由梨菜と教室に向かった。






「ね、いつから好きなの?ねー教えて!!!」



由梨菜は、私の腕をツンと引っ張る。



「んー……秘密っ!!」



「えー!!!ずるいよー」



頬を膨らます由梨菜に、へへっと笑い返す。




今はまだ



ヒミツ……。



< 78 / 81 >

この作品をシェア

pagetop