君の声が、ききたい。。。

第八話

第8話
森原君にも、彼女が出来た。二組で、デート重ねる日が、続いた。海がみたいと

言うと、海へ…山に行きたいと言えば、やまへ…。オートバイの免許取立てにも
   

関わらずに、遊び呆けてる。夏休みは、遊ぶもの。一生懸命に…遊んだ。

今で言えば、ガングロである。そのかわりに…宿題のテンコ盛りだ!この山崩し

どないしょう。

新学期は、誰にも同じようにやってくる。…が、ちえみの姿が、見えない。
   

自分ひとりの事で、精一杯。うむを言わせずに、幾日もすぎた。どうしても

ちえみの顔見たくて、家に電話したり、クラスの子に聞いたり…。悪い予感。

的中してしまった。

彼女の母親から、電話があった。「内の子が、入院したの。来てやって…ごめんね…」

力ない言葉で、僕の気持ちがはやりだしてた。なんだろう!なんだろう!…悪い事
   

ばかり、考えてる。頭には…空白だ!

いつの間にか、森原君にも連絡とってた。どこから、どう向かったのかさえ、覚えてない。

ロビー歩いてると…看護婦さんがなにやら、話してる。誰の事?聞きたい、聞きたくない。

ちえみの事?そうなの?頭が、混乱してる。その向こうで「可愛そうねえ、まだ、若いんでしょう

先生は?どう、言ってた?そう、ダメなの…」誰の事?誰?何?何が…

とりあえず、病室に入った。そこには、裏腹に…笑ったちえみが、居た。
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