シィ君のサンタクロース
「暖炉だぁ……」



部屋の一角に、テレビの中でしか見たことがないような、レンガで囲われた暖炉があった。


「これって使えるん?」


「うん。後で火つけるわ」


「ここって煙突?」


暖炉の中を覗いてみるものの、よく見えなかった。



「すごいねー」


もうわたしは大興奮ではしゃいでいた。

そのせいか、とんでもないことを言っちゃったのだ。


「ここからサンタさんがやってくるのかな?」

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