シィ君のサンタクロース
1時間ほどで、リビングはパーティ会場らしくなった。



「兄貴、遅いなぁ……」


なんて言いながら、シィ君が壁掛け時計を確認する。


時刻は3時過ぎ。


シィ君は携帯を耳にあてて電話をかけてみる。

だけど、お兄さんは出なかったみたい。


パタンッと携帯を閉じて、わたしの方を見た。



「しょうがないな。料理も作っておくか」


「うん」

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