シィ君のサンタクロース
シィ君は、携帯をこちらに向ける。



「きゃぁああ」


わたしはバスタオルで前だけ隠した状態。

体はガチガチに固まって、動くこともできずにいる。



「ああ。そういうこと」


シィ君は手探りで脱衣所の籠を探り、さらにもう1枚バスタオルを取り出した。


そしてわたしの背後からそれをパサッとかける。



体を隠してくれたんだと、ホッとしたのもつかの間、

わたしの体はそのままひょいと持ち上げられた。



わたしはシィ君の肩の上でジタバタする。



「やっ……ちょ……シィ君!」



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