シィ君のサンタクロース
シィ君は無言のまま、わたしをリビングまで連れていった。



明かりのともっていないリビングで、暖炉にくべた薪が赤く燃え上がっていた。



「そのままやったら風邪ひくやろ」



シィ君は暖炉の前のカーペットの上にわたしをストンと降ろした。



「あったかい……」


「うん、暖炉ってすげーよな。これだけでも充分あったかいやろ?」


「……うん。でも……」


わたしは体に巻かれたタオルを引き寄せて、できるだけ体を小さくした。



「はずかしい……。わたしまだ裸やもん。シィ君、パジャマ取ってきてくれる?」



「嫌」


「え……」


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