シィ君のサンタクロース
シィ君の手がバスタオルに掛かる。



わたしは慌てて、それを手で押さえた。


「シィ君っ、あかんって……」



「なんで?」



「なんで……って、心の準備が……」



シィ君が今から何をしようとしているのかは、わたしにもわかる。


だけどまだこういうことには慣れないんだもん。

いつも心臓が飛び出しそうなぐらいドキドキしてしまう。


しかもこんなの、ふいうちだよー。


そう思って、お尻でほんの少し後ずさりすると


シィ君の腕が腰に回って、それ以上動けないようにされてしまった。
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