シィ君のサンタクロース
「シィ君……ちょっと」


わたしはそう言って、シィ君の腕の中から逃れた。



「ん? 何? これ?」



わたしの胸に当たっていたのは、テディベアの左手。


指で触ってみると、手袋の中に何かが入っている。




「あれ? この手袋、はずせるの?」



わたしはテディベアの手袋をそっとはずした。


その瞬間、カーペットに何かが転がった。
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