So long!
みんなとのカラオケは楽しかった。
愛ちゃんはジュースを奢ってくれた。
みんなは私に気を使ってか、楽しい歌ばかり歌った。
お別れ会も終盤に差し掛かった頃、歩夢が突然泣き出した。
「華奈、ほんとに行くねんな…?」
歩夢は涙をぽろぽろ零し、頬を真っ赤にしてこっちを見てきた。
「…うん、行く。」
私の声は少し震えて、目の奥がじいんと熱くなった。
「離れててもずっと、ずっと親友やからね!」
「うん、親友や!」
私は溜めていた涙を零してしまった。
「向こう行っても、忘れなんといてな!」
「…忘れるはずないやん!」
私はさっきより沢山の涙を零した。