Age


「(……バカだ俺は。絶対。)」


そう思うながらも、結局公弥は7組の前まで来てしまった。どうやら彼女は友達と勉強しているようだ。

「(あ、勉強するときは眼鏡かけるのか)」
「(真剣……てか結構真面目だよな……。って!ストーカーか俺は!!ありえねえ、この状況怪しすぎるだろ!!)」


そう考え公弥は自分の目を覚まそうと顔をバンバンッと叩いた。すると音で感づいたのか、教室にいた美和と目が合ってしまった。

「(ヤベッ!バレたか!?)」


しかし

焦った公弥とは裏腹に、美和は公弥に向かって笑顔で手を振った。



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