クリスマスの甘い約束



女タラシになった仁志なんか嫌いだもん



「俺は…良嘉に会いたかったけど?」



「えっ…?」



顔を上げると、目の前には仁志の顔



少しずつ近づいてくる…それと同時に私の心臓も加速していく



なっ…ど、ドキドキしないでよ、私の心臓!!



チュ__



ほんの少しだけど、私の唇に仁志の唇が触れた



その瞬間、頭の中が真っ白になり、何があったのかわからなかった



えっ…嘘?さっきチュって…



「ごちそうさまでした♪」



目の前で両手を合わせている仁志



何で…余裕そうな顔してるのよ…



そっか、こいつ女タラシだったもんね



こんな経験何度もしたことあるもんね、でも…



私にとっては大事な大事なファーストキス…



泣きたいはずなのに涙が出ない



「じゃあね、これからよろしくね良嘉」



バタンッ___




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