クリスマスの甘い約束
後ろをチラッと見ると、私の事を必死に追いかけてくる仁志
クスッ
やっぱり昔とあまり変わらないなぁ…
昔もあぁやって『良嘉ちゃん、待ってー』とか可愛い声で叫んでいた…
って、思い出に浸ってる場合じゃない!!
でも、あのまま置いていったらお母さんに叱られる
はぁ…
「仁志!!早くしなさい!!待ってあげるから…」
後ろを振り返り、仁志が私のところに来るまで待った
私って本当に優しくてけなげね…
「よかったぁ、やっと止まってくれた」
まったく息切れしていない仁志、なんか余裕そう…もしかしてワザと遅く歩いてたの?
「ありがとう、良嘉」
っ…!
仁志の笑顔はあまりにも昔と変わっていないから、私の胸が高鳴った
「べ、別に!!ほら行くわよ!!」
一見冷静そうに見えるけど、内心すっごく焦っている
何よ、何よ、何よ!!