クリスマスの甘い約束



学校に着いてもイライラとションボリが混ざったような気持ち



イライラの原因は学校に着くなり、仁志が女の子に囲まれてヘラヘラ笑っていたこと



なによ!!あれ?昔は私以外の女の子と話せなかったくせに



しょんぼりの原因は学校で仁志が喋りかけてこないこと



ずっと、大勢の女の子に囲まれてるし…



あぁ!!もうこれじゃあ私が仁志に恋してるみたいじゃない!!



「良嘉、かなりイライラしてるわねー」



隣でファッション雑誌を見ている実花子が私に話しかけた



「だって、イラつくじゃない!!教室の真ん中であんなイチャイチャイチャと…」



「…別に、好きにさせなさいよ」



「もぉ!!」



「だって、私、仁志君に興味ないもん。あんた、もしかしてまた仁志君を好きになったの?」



実花子が私のほっぺをプニプニと触った



そっ…



「そんなんじゃない!!」



「ムキにならなくてもいいじゃない。冗談よ、冗談」



冗談に聞こえないっつーの



でも、なんで私こんなにイライラしてるんだろう



別に今の仁志がどんな女とどんな関係になってもいいはずなのに





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