クリスマスの甘い約束



なんで仁志がこんな朝早くから…?確か仁志は昔から私と同じで朝が弱くなかった?



「な、なんでもないよ…」



急いで仁志に背を向け、落ちたタオルを拾った



は、早く出てってよ…。私のことなんか気にしないで、出てって…



「なんでもなくないじゃん。凄い腫れてるし…。何があったの?」



仁志は私の肩を掴んで、無理やり向き合わせた



バシッ



だけど、私はすぐにその手を振り払った



「放っておいてって言ってるでしょう?構わないでよ!!」



「で、でも…」



「うるさい!!いきなりそんな態度なんて取らなくていい!!」



勢いよく洗面所から出て、部屋に入った



全部…全部、あんたのせいなんだから…



ここまで私は追い詰めといて…、今頃あんな態度…



昨日、一晩中考えていた



大好きな仁志…だけど、もう仁志はきっと私のことなんてもうどうにも思っていない



昔はきっと頼れる幼なじみとか思われていた、だけどそれでもよかった…



私の前だけで見せてくれるあの可愛い笑顔…



でももう私のじゃない…



今の仁志はきっと私のことただのそこらへんにいる女だと思われてる



証拠に気軽にキスをされた





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