クリスマスの甘い約束
わかってるよ…私は昔から素直ではない
仁志のことが好きなのに、少しだけ泣かしたことだってある
今だってそう、好きなのに素直にはなれない
そのとき、チャイムが鳴り、みんなが席に戻っていく
仁志がこっちに向かってきて、何かを私の机の上に投げ捨てた
何…?
紙切れみたいなもの…私はそれを丁寧に広げていく
『今日の放課後に教室で待ってて。話したいことがある』
それを見た瞬間、思わず声を上げそうになった
な、何これ…
胸がドキドキして止まらない…
は、話って何?すっごい気になるんだけど…
私は胸を高鳴らせながら、放課後を待った
つ、ついに放課後…
話ってなんだろう?
「滝山」
滝山とは私の苗字、って誰が呼んでる?
「は、はい!!」
私は勢いよく立ち上がった