クリスマスの甘い約束
げっ…そこにいたのは私の一番苦手な古文の先生
な、なんで私のこと呼んだの…?なんかイヤーな予感…
「悪いが、この本を図書室に返してきてくれないか?今、手が放せなくて…」
確かに荷物が多そうだけど、なんで私に?
まぁ、今教室で暇なのは私ぐらいか…
「はい、わかりました」
「助かる」
本を先生から受け取り、図書室まで向かった
これで成績少しでも上げてくれたら、いいのになぁ~なんて淡い考えをしながら
確か…この本はっと…あっあった!
元あった場所に戻そうとしたんだけど…
「うわっっとと!!」
バサバサバサッ
「ほげぇぇぇぇ…」
床に見事散乱したいっぱいの本…
嘘でしょう…?どうしよう、仁志との約束が…
急いで本を棚に戻す、もう順番なんてどうでもいいし!!
終わったころにはもう既に夕日が落ちそうになっていた
仁志もう帰っちゃったかな~?と思いながら、教室に向かった