クリスマスの甘い約束



だけど…教室では私が思いもよらないことが起こっていた



はぁ…はぁ…



ドアの前で止まり、深呼吸をした



落ち着け…落ち着け~、私の心!そんな緊張しなくていいのよ



そして、私は教室に入った



っ!!!



その光景を見たとき、一瞬自分の目を疑った



嘘…でしょう…?仁志が…仁志が…




他の女とキスしてるなんて…




ショックで私はドアに手を触れた



すると、ドアは半開きだったため、音を立てながら開いた



二人はその音に気付いたのか、こっちを向いた



仁志は驚いた顔で目の前にいる女と私を交互に見ている



「あっ…ご、ごめん…」



その場にこれ以上居たくなくて、私は逃げた



「良嘉!!」



後ろから仁志が私の名前を叫んでいるのが聞こえるけど、今はそれに答える余裕がない



なんで…なんで…?




もしかして仁志、あの女とキスしてるとこを見せ付けるために私を教室に呼んだの?




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