クリスマスの甘い約束
たぶん…私、今仁志の腕の中にいると思う…だって、仁志の心臓の音が聞こえてくるし…私が大好きな仁志の匂いもする
「仁志さぁ…都会の女の子に興味があってこっちに帰ってきたんじゃないの?」
「ち、違うし!そんなの真に受けなくていいよ。ほ、本当は…」
頬が少しずつ赤くなっていく仁志の顔、昔の仁志に戻ってく~
可愛い…
「本当は?」
「~~~!!ほ、本当は…その…」
私から目を逸らす仁志、ワザと聞いてるとも知らずに…
やっぱり、仁志はこうでなきゃ!余裕すました仁志は仁志じゃないし
私って仁志に対して相当意地悪かも…でも、困っている仁志の姿が可愛いから直さないけど…
「りょ、良嘉に会いにきたんだ…その…す、好きって伝えるために…」
「…ほっ?」
今なんて…?好き?誰が誰を?
「俺…昔からずっと良嘉のこと好きだったんだ…」
「ほげぇぇ!?」
なんとも色気のない叫び…
でも、予想外の展開で焦る私
わ、私に会いに来たってぐらいはわかってたけど…ま、まさか『好き』って言われるなんて思わなかったし…