恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
「郁巳ちゃん、ほっときな」
渋い表情でマスターが言った。
「剛のヤロー、目立ちたがり屋だから、きっと今日は毬ちゃんが主役なのが面白くねぇんだろ」
「でも……」
心配そうなおねーさん。
「いーから、ほっとけ、ほっとけ。…ったく、困ったヤローだ。誰に似たんだか」
「お前さんだよ!」
おばさんのツッコミ炸裂。
「え? オレ?」
マスター呆然。
「まぁ、とにかく今日はせっかくの誕生日なんだから、マスター手作りのケーキでも食べて機嫌直せよ、毬ちゃん」
こういう険悪な雰囲気になったときは、いつも誠志郎さんが空気を読んでくれる。
「おぉ、そうだ、そうだ。毬ちゃん、遠慮しないで全部まるっと食べてくれよ」
「マスター、ありがと♪」
「じゃあ、あたしが切ってあげるよ」
そう言って、おばさんが包丁でケーキを切り分けてくれた。
渋い表情でマスターが言った。
「剛のヤロー、目立ちたがり屋だから、きっと今日は毬ちゃんが主役なのが面白くねぇんだろ」
「でも……」
心配そうなおねーさん。
「いーから、ほっとけ、ほっとけ。…ったく、困ったヤローだ。誰に似たんだか」
「お前さんだよ!」
おばさんのツッコミ炸裂。
「え? オレ?」
マスター呆然。
「まぁ、とにかく今日はせっかくの誕生日なんだから、マスター手作りのケーキでも食べて機嫌直せよ、毬ちゃん」
こういう険悪な雰囲気になったときは、いつも誠志郎さんが空気を読んでくれる。
「おぉ、そうだ、そうだ。毬ちゃん、遠慮しないで全部まるっと食べてくれよ」
「マスター、ありがと♪」
「じゃあ、あたしが切ってあげるよ」
そう言って、おばさんが包丁でケーキを切り分けてくれた。