恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
「そーいえば、今日が15歳の誕生日ってことは、あと3回誕生日がきたら、まりっぺの夢が叶うんだよね?」
おねーさんからの不意の問いかけだった。
「う~ん……叶うのかなァ……なんか……ダメっぽい気がするんだけど……」
「え? なんで弱気になってんの? 18歳になるまであと3年もあるんだし、諦めるにはまだ早いよ」
「そうかなァ……」
あたしには小っちゃい頃からの夢がある。
18歳で結婚して、双子のママになる……、
実はもう名前まで決めてあって、双子のお兄ちゃんは優人(マサト)くん、そんで妹は愛美(マナミ)ちゃん……、
それがあたしの夢――――
たしかまだ幼稚園の頃から、ことあるごとに誰かれかまわず、この夢の話を言い触らしていたような気がする。
だから家族や親戚はモチロン、学校の友だちや先生、近所のヒトたちも知ってるはず。
実際、近所のおじさんなんか、あたしの顔を見る度に…、