恋舞曲～雪の真昼に見る夢は…～

「いや逆に、そんな結婚宣言なんか大々的にしちゃってたらさ…」

「だから、宣言なんかしてないって……」

「…ホントに１８歳になったとき、なんかみんな怖がって間宮ちゃんのそばに近寄らなくなっちゃうんじゃねぇの？」

すると今度は“ディフェンダー”の俊也（シュンヤ）くんが言った。

「そうそう。結婚宣言なんか大々的にしちゃってたのにさ、もし１８歳になっても結婚相手がいなかったりしたら、間宮ちゃん、スッゲェみじめじゃね？」

あたしもそう思う。

みんなの言うとうりだと思う。

だから、中学に上がる頃には夢の話は、もう一切しないようにしてたんだけど……。

なのに何故か、あたしの知らないヒトまでがあたしの夢を知ってたみたい。


別にあたし、何が何でも１８歳で結婚したいってワケじゃないんだよ。ホントに。

だってアレは小っちゃい頃の夢なワケだし、本気にするほうがおかしいと思う。

なのに、それなのにみんな本人であるあたしのことなんて、てんでおかまいなし。

“なんか、おもしろいことないかな～”