恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
でも、あたしは…、
「誠志郎さん、あんましあたしのこと、美化してイメージしないほうがいいよ」
…って冷たく言い放った。
「あたしは誠志郎さんが思ってるような純粋無垢な乙女なんかじゃない」
“キーコ! キーコ!”
あたしはブランコに立って乗ると、思いっきり両足をふんばって、前後に勢いよくブランコを揺らしはじめた。
そのせいでスカートはめくれたし、パンツだって丸見えになった。
「あたしはどこにでもいるような18歳のオンナで、オトコとエッチすることにも興味津々だったりするんだ」
「わざと悪ぶるのはやめるんだ」
彼がブランコを止めようとするから、あたしは両足にさらに力を込めて、ブランコの揺れをスピードアップさせた。
“キーコ! キーコ!”
誰もあたしを止められない。
「毎日、早起きして眠い目をこすりながら会社に行ってるけど、ぶっちゃけ、たいした仕事なんてほとんどしてないし、夜はゴハン食べて、おフロに入って、寝るだけだし。そんな無意味な毎日の繰り返し……」