恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
「キミだって、もう子どもじゃないんだ。“部屋を用意した”と言った時点で覚悟はできてたんだろ? だいいち、僕らは結婚するんじゃないか? なんの問題がある、って言うんだ?」

「そうじゃなくて……。分かったよ、ちゃんと理由を教えてあげるから。だから、お願い、手をどけて」

「す、すまない。つい荒っぽいことをしてしまって」

慌てて手を引っ込める彼。


あたしは彼のほうをまっすぐ向いて、ブラウスの第一ボタンに手をかけた。

ためらいはあった。でも勤さんも医師だから、多分見せても大丈夫だと思った。

覚悟を決めて、第一ボタンをはずし、そして第二ボタンをはずした。続けて第三、第四とはずしていき、すべてのボタンをはずしたとき、あたしはブラウスの前を開いて見せた。

「見てください……あたしのカラダ」

恥ずかしかった……。

死ぬほど恥ずかしかった……。


でも……、

「そっか……そういうことだったんだね」

彼はあたしのブラウスの下を見て、すぐに分かってくれたみたいだった。
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