恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~

「なんで二人がいっしょにいるの? それに、よくココが分かったよね」

「毬ちゃんの様子がおかしかったから、公園で別れたあと、気になって何度も電話したんだけど全然つながらなくて……それでキミんちに直接行ってみたら、ちょうどキミを訪ねてきた江波さんと出会ってね」

「そうだったんだ……」

「江波さんに話を聞いてみたら、安達さんもケータイの電源切ってたみたいだから、江波さんに二人の行きそうな場所を全部教えてもらって、片っ端から一件、一件電話して探したんだよ」

「毬さん、彼はキミの知り合いかい?」

「ど、どうも、四方です。はじめまして…」

取って付けたようなぎこちない挨拶だった。

「園子、これはいったいどういうことなんだ?」

「わたし、間宮さんに全部話すわ。そして今度のことはなかったことにしてもらう」

「な、なにバカなことを言ってるんだっ」

いつも冷静沈着な勤さんが明らかに動揺しているのが分かる。彼をこんなに動揺させることって……。

「間宮さんに夢の話を聞いたとき、わたし、この娘を自分たちに都合のいい道具として利用しちゃいけない、って思ったの」

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