恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
きっとあたしも心のどこかで“なにかいいことが起きるんじゃないか”って期待していたんだと思うし、だからこそ、ひとり教室を後にしたときに…、
“タッ、タッ、タッ…”
…って、あとから追いかけてくる誰かの足音に対して、異常なほど敏感に反応してしまったんだと思う。
振り返ると、同じクラスの桜井さんの笑顔が近づいてくる。
つられて微笑み返すあたし。
すると“え、なに?”っていうような顔をして、あたしの横をすり抜けた彼女は前を歩いていた夏川さんに駆け寄った。
「ねぇ、今度の土曜、カラオケ行かない?」
「行く、行くぅ♪」
「里中くんと増岡くんも来れるって」
「マジ!? え~、あたし、なに歌お?」
「あたし、なに着ていこ?」
キャッキャッ言いながら、盛り上がる二人。
そんな二人を見ながらあたしは思った…、
“バカみたい……あたし、なに期待してたんだろ……”
…って。
“タッ、タッ、タッ…”
…って、あとから追いかけてくる誰かの足音に対して、異常なほど敏感に反応してしまったんだと思う。
振り返ると、同じクラスの桜井さんの笑顔が近づいてくる。
つられて微笑み返すあたし。
すると“え、なに?”っていうような顔をして、あたしの横をすり抜けた彼女は前を歩いていた夏川さんに駆け寄った。
「ねぇ、今度の土曜、カラオケ行かない?」
「行く、行くぅ♪」
「里中くんと増岡くんも来れるって」
「マジ!? え~、あたし、なに歌お?」
「あたし、なに着ていこ?」
キャッキャッ言いながら、盛り上がる二人。
そんな二人を見ながらあたしは思った…、
“バカみたい……あたし、なに期待してたんだろ……”
…って。