恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
「お墓参りのあと、駅前の本屋さんに行くときに父にお金をもらいました……」
「…ってことは、まず駅前の本屋から探しはじめればいいってことだな。よし、みんな行こうぜ」
そう言って駆け出す金髪のヒトを「ちょっと待った」と誠志郎ってヒトが呼び止める。
「行く前にまず電話をするんだ」
「直接行ったほうが早いって」
「まだこの時点でサイフが誰にも拾われていないと仮定しよう。その場合、俺たちが駅前の本屋にたどり着くまでのあいだに、誰かに拾われてしまう可能性もあるだろ? だから先に電話しといたほうがいい」
「お前、番号知ってんのか?」
「忘れたか? 俺が無類の読書好きだってことを」
そう言って「フッ」と余裕タップリに微笑むと、サッとケータイを取り出して電話をする仕草が文句ナシにカッコいい♪
なんかまるで、青年実業家のヒトが「あの会社の株は全部“買い”だ」とか「全部“売り”だ」とか、電話で部下のヒトに指示してるみたいな雰囲気があったし♪♪
そして―――
「そうですか、分かりました」
「…ってことは、まず駅前の本屋から探しはじめればいいってことだな。よし、みんな行こうぜ」
そう言って駆け出す金髪のヒトを「ちょっと待った」と誠志郎ってヒトが呼び止める。
「行く前にまず電話をするんだ」
「直接行ったほうが早いって」
「まだこの時点でサイフが誰にも拾われていないと仮定しよう。その場合、俺たちが駅前の本屋にたどり着くまでのあいだに、誰かに拾われてしまう可能性もあるだろ? だから先に電話しといたほうがいい」
「お前、番号知ってんのか?」
「忘れたか? 俺が無類の読書好きだってことを」
そう言って「フッ」と余裕タップリに微笑むと、サッとケータイを取り出して電話をする仕草が文句ナシにカッコいい♪
なんかまるで、青年実業家のヒトが「あの会社の株は全部“買い”だ」とか「全部“売り”だ」とか、電話で部下のヒトに指示してるみたいな雰囲気があったし♪♪
そして―――
「そうですか、分かりました」