恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
「自己紹介…ですか……?」

「簡単のものでいいよ」

「あ…はい……」

あたしはゆっくりと席を立った。


「間宮 毬、14歳……松並中学の2年C組です……」

“ドクン…、ドクン…、ドクン…”

「以上……」

そもそも人前で何かを言うこと自体が苦手だったし、これ以上何も言うこともなかった。


「なんだよ、それで終わりかよ。だったらスリーサイズを上から教えろよ~♪」

またまた金髪のヒトからの余計なひとことだった。

「バカじゃないっ!!」

…って、心の中で言い返すあたし。


「そーいえば、まりっぺには小っちゃい頃からの夢があったんだよね~♪」


黙りこんでるあたしの代わりに郁巳おねーさんまでが余計なことを言った。


「やめてっ、そのハナシはしないでっ」
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