恋舞曲~雪の真昼に見る夢は…~
「誠志郎さぁん♪」
あたしを助けてくれたのは四方誠志郎(ヨモ・セイシロウ)さん、21歳。もの静かで、ヒマさえあれば本を読んでいるような知的でオトナな感じがするヒト。いかにもアタマ悪そうな剛とは真逆のキャラ。
「わが明東大学サッカー部の“勝利の女神さま”のご機嫌を損ねて、見捨てられでもしたらどうするつもりだ?」
「ケッ。マリヤなんかいなくてもオレ様がシュートをガンガン決めまくってやるぜ」
「桐矢はチームのみんなを無視して、ひとりで勝手に突っ走るところがある。サッカーは11人でやるものだ。お前のやり方じゃ、試合には勝てない」
「そうよ、誠志郎さんの言うとおりよ。そんなに自分勝手にやりたいんなら、ひとりでサッカーのゲームでもしてればいいじゃん、ひとりで!」
「ヘイヘイ、分かった分かった。どーせマリヤ・マミの誕生パーティーなんかつまんねぇし、邪魔者は部屋に戻って、ひとりでサッカーのゲームでもするとするか。あ~ァ、楽しい、楽しい、っと…」
皮肉っぽくそう言うと、剛は店舗兼住宅になっている店の奥に入っていった。
「剛くんっ…」
慌ててあとを追おうとする郁巳おねーさんこと、須永郁巳(スナガ・イクミ)20歳。サッカー部のマネージャーだ。
あたしを助けてくれたのは四方誠志郎(ヨモ・セイシロウ)さん、21歳。もの静かで、ヒマさえあれば本を読んでいるような知的でオトナな感じがするヒト。いかにもアタマ悪そうな剛とは真逆のキャラ。
「わが明東大学サッカー部の“勝利の女神さま”のご機嫌を損ねて、見捨てられでもしたらどうするつもりだ?」
「ケッ。マリヤなんかいなくてもオレ様がシュートをガンガン決めまくってやるぜ」
「桐矢はチームのみんなを無視して、ひとりで勝手に突っ走るところがある。サッカーは11人でやるものだ。お前のやり方じゃ、試合には勝てない」
「そうよ、誠志郎さんの言うとおりよ。そんなに自分勝手にやりたいんなら、ひとりでサッカーのゲームでもしてればいいじゃん、ひとりで!」
「ヘイヘイ、分かった分かった。どーせマリヤ・マミの誕生パーティーなんかつまんねぇし、邪魔者は部屋に戻って、ひとりでサッカーのゲームでもするとするか。あ~ァ、楽しい、楽しい、っと…」
皮肉っぽくそう言うと、剛は店舗兼住宅になっている店の奥に入っていった。
「剛くんっ…」
慌ててあとを追おうとする郁巳おねーさんこと、須永郁巳(スナガ・イクミ)20歳。サッカー部のマネージャーだ。