放課後屋上の階段にて


私には親友がいた。

いや、親友と思ってた人がいた。

いつも一緒で

部活も親友の為に変えた。

なのに。

同じクラスになって、もっと一緒にいられると思った中学2年の春。

唐突に終りをつげた



移動教室。

体育はもちろん、理科室や音楽室はいつも親友と一緒に行ってた。

なのに今親友は他の人と行動している。

休み時間。

不意に耳にした親友の声

「ウザイ」
「キモい」
「一緒にいたくない」
「死んじゃえばい‐のにネ♪」

そして自覚した。

私は親友にいじめられている。

その日から親友は私の手の届かない所に行ってしまった。


自分が何をしたのか、

自分の何がいけないのか、

解らなくて毎日泣いた。

学校に行きたくなくて毎日家をでては自転車置き場に身を隠し、親が仕事に行った頃を見計らって家に帰った。

そして毎日考えて泣く。

今あの人は笑って学校に行ってるのかな。

今あの人は沢山の味方をつけて私を馬鹿にしているのかな。


ぐるぐる頭に悪い考が浮かびでる。

その度に悲しくなった。

そんな簡単に思い出を捨てられる人なんだ。

今まで私が精一杯笑って来たのは誰の為なのだろう

逃げて逃げて逃げて逃げて逃げ続けた。

謝りたいのは山々だったけど、何をやったのか解らなかったから謝れなかった。

そして芽生えた汚い感情。

死ねと言うだけの臆病者に何故私がこんなに縮こまる?

私はそんな感情をもって学校に行った。

約一週間私は休んだらしい。

教室はいたって普通だった。

不思議な事に私に挨拶してくれる人がいる。

私はそのままのノリで部活をでることにした。

もちろん、あの人が私を睨んでた事くらいお見通しだ。

それでも私は部活まで必死で耐えた。




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