放課後屋上の階段にて
でも、やっぱりその時間になると怖くて。
部室の前に来ては逃げて、
部員を見つけては隠れて、
結局私は立ち入り禁止の屋上の階段に逃げてしまった。
此所なら誰も来ない。
やっと一人の時間が出来た。
私は少し安心して、一日中ずっとそこにいた。
私にとって一番安らげる場所であり、時間が出来た。それから毎日
学校に来て部活の時間は階段と恒例になっていた。
時折下から聞こえる足音にビクリとはするが、運よくバレる事はなかった。