齢二十五〜25歳、女子の日常〜
「それで、真理子とパパが大喧嘩。真理子が泣きながら飛び出して行っちゃったの…。それっきり…。」


帰ってこないんだ。



まさか…



「駆け落ちなんて考えてたら…どうしょう…。」


今まさに私が考えていたことをおばさんが口にした。


駆け落ちなんて…だめだよ真理子…。





探さなきゃ。


「私、心当たりを探してみるから、おばさんここにいて!!」


「愛ちゃん…。」


「ネカフェとかファミレスとか…とにかく探してみるから!!何かあったら連絡して。」


「…分かったわ!」



おばさんに見守られながら玄関で靴を履いていると、ガチャっとドアが開いた。



2人で、はっと、ドアを開けた人影に視線を向ける。


もしかして、真理子!?
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