齢二十五〜25歳、女子の日常〜
街中を走り回った。


居酒屋


スーパー銭湯


ビジネスホテル


夜を越せそうな所。




公園


ゲーセン


ボウリング場


時間を潰せそうな所。



思いつくありとあらゆる所に行ってみた。



でも、そのどこにも真理子の姿はなく、不安と焦りだけが増していった。




「はぁ…はぁ…。」


息を切らしてたどり着いたのは会社。


時計を見ると10時を回っている。


最近は残業をしないので会社は電気も消え、人気がない。


玄関は鍵がかかっており、セキュリティー会社のセンサーだけが働いていた。



ここでもないか…。


踵を返して歩き始めたとき、小さな灯りが目にとまった。
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