齢二十五〜25歳、女子の日常〜
まるめがねの小窓からのぞく蛍光灯の灯り。




人がいる!!




「すみません!!海斗さん!!いますか!?」




私はお店に駆け寄り、勝手口(と思われる)ドアを叩いた。




ガチャ


とドアが開く。


そこにいたのは海斗さん。


私のあまりの剣幕に少し驚いているみたいだ。


「えっと、愛さん?どうかしたんですか?」



「真理子知りませんか!?」


「え…?真理ちゃんなら今…。」






「…愛?」






いきなり後ろから声がした。



この声、10年近く聞いてるんだから、聞き間違えるはずがない。




振り向くと、予想通り。




真理子の姿があった。




いつもの落ち着いた、堂々とした真理子じゃなく、



バツのわるそうな顔をした真理子が。
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