齢二十五〜25歳、女子の日常〜
なんともしがたい空気について来られない人が1人。


海斗さんは現状をうまく理解できてないみたい。

「真理ちゃん、どういうこと?」


「…ごめんなさい。」



「ご両親に伝えてなかったの?」




「…ごめんなさい…っ。」


何?



私の疑問符に気づいたのか、海斗さんが教えてくれた。


「昨日、真理ちゃんのご両親にご挨拶に伺ったあと、うちの親にも挨拶に行ったんです。

うち実家ちょっと遠いんで、そのまま泊まることになって…。」



「じゃあ昨日は海斗さんの実家に…。」



はい、と海斗さんが頷く。


「泊まることをちゃんと連絡してあるかと思ったんだけど…。」



すっと、海斗さんが真理子に歩み寄った。
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