齢二十五〜25歳、女子の日常〜
部屋の鍵を開けて中に入った。


真理子は海斗さんと話しているらしく、まだ外にいる。

さすがに私が首を突っ込むのもどうかと思い、一人先に帰った。



はぁ…なんかどっぷり疲れちゃった…。



時計を見ると、さっきまでの一騒動は昨日になっている。




今日も仕事あるし…。

とりあえず簡単に片付けして、お風呂入って、寝るべ…。


出しっぱなしの雑誌や枕元のマンガ、畳んだだけの洗濯物なんかをひとまずクローゼットに押し込む。


真理子のパジャマ、スウェットでいいかな?

灰色のスウェット上下を探しているとき、車が走り去る音が聞こえ、程なくして、真理子が部屋に入ってきた。



「海斗さん、帰ったの?」



「うん。」


鼻をすすりながら答えた。


真理子の目が赤い。



また泣いたんだろうな。





「あったあった。寝間着、スウェットでいいよね?」



「寝間着って…。言い回し古くない?」



鼻をすすりながら真理子がツッコミを入れる。




それから少しの間、2人でクスクス笑った。
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