齢二十五〜25歳、女子の日常〜
タケシさんはビールを受けるグラスを傾けた。


指長い…。


タケシさんって、手がキレイだなぁ…。




「あ、愛!!!何してんの!!?」


「え?あぁっ!!!」



手元に見とれている間にビールをこぼしてしまった。

「わぁぁ!ご、ごめんなさい!!」


「も〜、愛ってば〜。どうせぼーっとしてたんでしょ〜。」


うっ…。

テキパキと机を拭きはじめた真理子はさすがにお見通しだ。


「愛ちゃん、濡れなかった?大丈夫?」

「あ…私は平気です!!タケシさん、濡れませんでした?」

「大丈夫だよ。ビール、ありがとね。」


こんな時まで…。何て優しい人なんだろう。
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