齢二十五〜25歳、女子の日常〜
すっと、財布を掴んだ私の手にタケシさんの手が重なった。


ドキッ!!


な…なに!?



「夜道を女の子一人歩かせるわけには行かないよ。俺、行ってくるから。」


「あ、はい…。ありがとうございます。」


なんて…


なんて紳士的!!



顔が熱くなっていくのが分かる。



「じゃ、行ってきます。」


玄関に向かったタケシさんに、晴香が声をかけた。
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