齢二十五〜25歳、女子の日常〜
5時。



終業になるとすぐ、カバンを持って会社を飛び出した。



仕事なんかほとんど進まなかった。



やらなきゃいけない事はあるけど、手につかない。



それよりも今はあの場から一刻も早く立ち去りたかった。




早足で歩く。





『ぐいっ』



と、いきなり肩を引っ張られた。




「何よ!!?」





振り向くとそこには真理子がいた。




急いで追いかけて来たんだろう。


カバンの口は開いており、息切れをしている。
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