sky

転入生





―――小鳥の鳴き声が、聞こえる。


眩しい光が、カーテンを突き抜け、私を照らし出す。




………朝だ。




私はあれから、眠ってしまったらしい。


制服が、だらしなく乱れている。



まだ眠たい目で時計を見ると、針は11時15分を差していた。


もうすぐ4時限目…。



私は、だらしなくしわの出来た制服を見つめる。




……屋上に行こう。その後すぐに帰って来れば、私が来たことはバレないはず。




そう決めた私は、下着を替えて、制服の乱れを直してから、髪を整えた。


その他の準備が全て終わった頃、時計は11時32分を差していた。




小走りで階段を下りた私は、何も持たずに学校へ向かった。
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