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『……るさい、うるさい!うるさい出てけ!』


お母さんの目は、赤く充血していて、幼くも私はこの時、壊れた人間の末路を思い知った。


『出てけぇぇぇぇーっ!!』


…怖かった。この時のお母さんは、お母さんであって、お母さんではない…そう確信した。





お父さんの目からは優しさが消え、呆れと悲しみ、怯えの混じったものに変わった。





そのままお父さんは、最後に私とお姉ちゃんを見て、わずかに笑みを浮かべると、小走りで玄関へ向かった。
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