淡恋

「んじゃ、俺から！弘人でぇーす☆一応盛り上げ役なんで、よろしゅ～！」

さっきから司会みたいなのをしていたのは弘人くん。あたしの一番苦手なタイプ・・。

「次俺？えっと・・、俺は大悟。よろしく。」

千夏の彼氏になるであろう大悟くん。クールだけど、絶対好きにはならない。

「俺は、健介。今日はよろしくな。」

一番おとなしい健介くん。でも、よく見ると千夏の友達１号が目を輝かせて見つめている。・・・好きなのか。

「次女の子！じゃ、一応千夏からね。」
「一応ってなによぉ！・・・あたしは千夏でーす。みんな分かってると思うけど、あたしは大悟一筋だから☆あたしをねらわないでよねぇ～？」
「誰もお前の事ねらってねーよっ！」
「なんですってぇ！？あたしかって弘人は恋愛対象外ですから。」

それにしても千夏、男友達多いなぁ～・・。ここにいる３人は、みんな千夏の事呼び捨てだし。

「お静かにぃー！！・・ぇっと、あたしは加奈です。よろしくね！」

千夏の友達第１号だ。・・って、この呼び方はさすがにまずいか・・。かわいらしくて、清楚な女の子だなぁー・・・。

「やっとあたしの番だね！あたしは絵梨☆危険な香りがする男の子がタイプだよぉ！よろしくぅー！！」

第２号・・っじゃなかった。絵梨ちゃんかぁー・・。なんか、いかにもギャルっすね。
・・って、次あたし！？やばい・・！！何も考えてなかった・・・。どぉしよぉ！？

「次優奈だよぉ？？」
「あ・・ぅん。・・・・・優奈です。ょろしく・・・・。」
「あ・・・あのぉー・・、優奈恥ずかしがりやなの！分かってあげてっ。」
「あっそぅ？かわいらしいねぇ－☆俺気に入っちゃったよぉ！！」

弘人君がすごい目で見つめてくる・・・・気持ち悪い！！
お願いだから見ないでぇ～・・。

「あっ大悟ぉー。裕樹いなくなぃ？女子が余っちゃうじゃん～。」
「来るはずだったんだけど・・・、遅れてるっぽいな。」

げっ！もう一人いるのぉ～！？お願いだから来ないでぇ～・・・。

「俺、廊下で電話してみるわ。」
「うん！お願い～☆」

電話しちゃうの！？マジかっ・・・・。
大悟君はそのまま廊下に出て行った。