幻妖奇譚
「ヨシエ!? 大丈夫?」
「ど……しよ……。せんぱ……、あ、あたし……話……変えちゃ……」
「ヨシエ? ヨシエ!? 落ち着いて!!」
「や、いや……だ! チエ……アケミも呪われちゃう……。……たし、あたしのせいで2人とも死んじゃうよおッ!!」
取り乱すヨシエの両肩を持ち、落ち着かせようとヨシエの左頬を叩く先輩。
「しっかりして! ヨシエ!! いま、その友達何処にいるの!?」
先輩にぶたれた事で少し冷静さを取り戻すヨシエ。
「あ……教室」
「立って! 早く!! 行くわよ!!」
腰が抜け、一人で立つ事の出来ないヨシエを抱き抱える先輩。
教室に近付くにつれ、入口に誰か倒れている事に気付いた先輩とヨシエ。
倒れている人物のすぐ近くに眼鏡が転がっている。
「アケ……ミ?」
先輩の肩を借りつつ、ヨシエがアケミの元に駆け寄る。
「アケミ! アケミ……ッ!? な、何よこの傷……ッ!?」
ヨシエが驚くのも無理はなかった。抱き起こしたアケミの体中には引き裂かれたかの様な裂傷が無数に出来ていた――。
「なんで? アケミ……どうしてこんなッ!?」
「……きゅ、救急車!」
救急車を呼ぼうと、先輩が携帯を取り出した時、見えない力によって持っていた携帯が弾かれる。
「ど……しよ……。せんぱ……、あ、あたし……話……変えちゃ……」
「ヨシエ? ヨシエ!? 落ち着いて!!」
「や、いや……だ! チエ……アケミも呪われちゃう……。……たし、あたしのせいで2人とも死んじゃうよおッ!!」
取り乱すヨシエの両肩を持ち、落ち着かせようとヨシエの左頬を叩く先輩。
「しっかりして! ヨシエ!! いま、その友達何処にいるの!?」
先輩にぶたれた事で少し冷静さを取り戻すヨシエ。
「あ……教室」
「立って! 早く!! 行くわよ!!」
腰が抜け、一人で立つ事の出来ないヨシエを抱き抱える先輩。
教室に近付くにつれ、入口に誰か倒れている事に気付いた先輩とヨシエ。
倒れている人物のすぐ近くに眼鏡が転がっている。
「アケ……ミ?」
先輩の肩を借りつつ、ヨシエがアケミの元に駆け寄る。
「アケミ! アケミ……ッ!? な、何よこの傷……ッ!?」
ヨシエが驚くのも無理はなかった。抱き起こしたアケミの体中には引き裂かれたかの様な裂傷が無数に出来ていた――。
「なんで? アケミ……どうしてこんなッ!?」
「……きゅ、救急車!」
救急車を呼ぼうと、先輩が携帯を取り出した時、見えない力によって持っていた携帯が弾かれる。