幻妖奇譚
プルル……。
何か遠くで音が聞こえる……。
プルルルル、プルルルル……。
「えっ!?」
いつの間に寝ちゃってたんだろう?窓の外は真っ暗だ。
「……っと、電話電話~ッ!!」
急いで廊下を走り、リビングの受話器を取る。
「……はッ、はい! 関口ですッ!!」
『…………』
「もしもし? もしもーし!?」
……何も言わない。イタズラかなぁ?
「もしもーし!? 聞こえてますかぁ?」
『…………て』
あ、なんか聞こえた。でもよく聞き取れない。
『……す…………て』
すて?すてって何?
プッ、ツーツーツー……。
「……? 切れちゃった」
なんだったんだろ?イタズラ電話かな?
ほぼ無意識にTVをつけると、大好きなバラエティー番組が始まっていた。
「20時!? そんなに寝ちゃってたんだ?」
急にお腹がきゅるる~、と鳴り出した。
あたしはパパの言いつけ通り、シチューをお皿に盛りチンして食べた。
食べている最中にパパから電話があり、パパの寝室に投げっ放しのランドセルとプリントの事を思い出したあたしは、パパが帰って来る前の証拠隠滅に成功した。
何か遠くで音が聞こえる……。
プルルルル、プルルルル……。
「えっ!?」
いつの間に寝ちゃってたんだろう?窓の外は真っ暗だ。
「……っと、電話電話~ッ!!」
急いで廊下を走り、リビングの受話器を取る。
「……はッ、はい! 関口ですッ!!」
『…………』
「もしもし? もしもーし!?」
……何も言わない。イタズラかなぁ?
「もしもーし!? 聞こえてますかぁ?」
『…………て』
あ、なんか聞こえた。でもよく聞き取れない。
『……す…………て』
すて?すてって何?
プッ、ツーツーツー……。
「……? 切れちゃった」
なんだったんだろ?イタズラ電話かな?
ほぼ無意識にTVをつけると、大好きなバラエティー番組が始まっていた。
「20時!? そんなに寝ちゃってたんだ?」
急にお腹がきゅるる~、と鳴り出した。
あたしはパパの言いつけ通り、シチューをお皿に盛りチンして食べた。
食べている最中にパパから電話があり、パパの寝室に投げっ放しのランドセルとプリントの事を思い出したあたしは、パパが帰って来る前の証拠隠滅に成功した。